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柊 萬控へ<ひいらぎ よろずひかえ>

料理、時計、怪獣、家庭菜園など趣味のあれこれを書き控えてまいります。

時計道楽 26

SEIKO 5 〈ファイブ〉 の原点
 毎度おなじみのジャンク時計です。本日は国産自動巻きのベストセラー、セイコーの「スポーツマチック 5〈ファイブ〉」です。
1-セイコーのジャンク3-裏面
2-ジャンクよこ見
 懐かしいですな、中学の進学祝いにいただいたのが「ファイブアクタス」。その他にも「セイコーファイブ」「スポーツファイブ」などファイブシリーズ数ある中の原点が、この「スポーツマチック・ファイブ」なんだそうです。
 今回はトンボ出版刊『国産腕時計⑤セイコー自動巻1』(森年樹 著)の記事を参考にさせていただいてます。

 裏蓋を開けてみましょう。外の刻印はツルツルに擦れてますが、内面の製造番号は読めます「4607738」頭の「4」が西暦末尾ということなので、1964年製となります。

 自動巻きの回転錘がみえます。
4-裏蓋を開けました
 随分スッキリシンプルなデザインですね。これも外しましょう。
5-オモリを外しました
 刻印が見えました。赤いスミ入れのブランド表記に素押しの機種番号「410」。なんでもこの機種、スポーツマチックに曜日をプラス。そこで成立した
 ①耐震
 ②防水
 ③日付
 ④曜日
 ⑤自動巻
という五大性能を称して「5〈ファイブ〉」と名づけたのだそうな。

 それではムーブをケースから出しましょう。
6-スッキリした文字板
 端正な文字板デザインですねえ。モノトーンに抑えられた色構成で視認性も抜群。面白いのは日車(カレンダーの日付の方)が黒地になっているところです。普通は日付曜日を同じ色で組まれてますが、日付だけ反転させているところが粋ですね。たしかに黒地に白い数字の方がスポーティーな感じは出ます。12時下の「5」とも合いますしね。

 文字板と曜板を外して、さらに日車まで外しますとこんな感じです。
7-ムーブ表側 9-表側カレンダーを外した
 状態はまあまあよろしいようで。

 それでは裏側にまいりましょう。
8-一番受けを外した
 一番受けを外した状態です。鼓車(四角い穴に入っている筒状の部品)とかんぬき(鼓車に咬まれているバネ)が脱線していて、りゅうず操作がうまく行ってなかったようです。
 輪列をバラして洗ったのちに、油を注して組みなおし。
10-巻き真を正しく組む
 こちらは表側から見たところです。下からニョロっと上に伸びて鼓車の溝にはまってるのが「かんぬき」です。

 ここで、セイコー自動巻きの特色のひとつである「マジックレバー」を見ましょう。
マジックレバー これがマジックレバー。真ん中のV字型の部品です。
 なんのこっちゃ?ともうしますと、回転錘がどちらに回ってもゼンマイを巻き上げる仕組みを担う中間部品です。

 それでは、文字板を組んで植え字、針の曇りをふき取って組み上げましょう。
11-針植え字の曇りをとった
 結構きれいになりますもんで、こういうひと時が嬉しいのです。

 ベルトをつけて鑑賞しましょう。
13-スポーツ5斜めから
 リュウズをケースにすっかり収めたデザインは手首の運動を妨げない配慮でお見事。その反面、りゅうず操作はちょっとやりにくいですけどね。 ベゼル(ガラス縁)は使い込まれてつるつるになってますが、出来立てはさぞやエッジが効いた精悍な顔つきだったんでしょうね。なんてったってスポーツマチックですから。
12-セイコースポーツ5
 えー、本日の控え  SEIKO Sportsmatic 5 cal.410 1964年製  でした。

 先の本の中で、著者の森年樹さんは、こう締めくくっておられます。

 現存している製品には、(本に掲載の)写真のように使い込まれ裏が擦れ、刻印が読みとれないものが多く見られます。持ち主愛用の‘証’とも言える状態なのですが、‘普及品の上、程度も良くない’と毛嫌いする声をよく耳にします。しかしこのように愛用され使い切られ、時計としての使命を全うした姿にこそ「5」としての‘存在価値’があり、国産アンティーク腕時計とは本来このような姿なのではないかと考えております。 

 素晴らしいお考えですね。今回生き返ったコイツが何だか愛しくなってきました。

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テーマ:♪♪生活を楽しむ♪♪ - ジャンル:趣味・実用

  1. 2014/04/01(火) 20:18:59|
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