明治の香り 5
骨董屋さんで見つけた真っ黒い明治商館時計の復活計画、さていよいよフィニッシュです。

前回、動くところまで漕ぎ着けました。
文字板側にまいります。
針いきまーす。

悲しくも風防がないので、ヘタだけどアクリルを切り出して手作りしまーす。蓋付きとはいえ文字板の保護は必要ですからね。

エポキシ系でそっと接着いたしまして…

出来ました!
眺めましょう。

動いてますよ、生きてます。
紐をつけましょう。

味わいましょう。

ホーロー文字板の白さ、輝きとかすかにくすむ銀の味、大きなりゅうずを巻き上げた時のカリカリカリと指に伝わる振動。
そしてチャッキリチョックリ奏でる機械の音、これが明治の音なのか。今(平成の時代)とちがって昔は庶民が手に出来る品物ではなかった時計という貴重品、前の持ち主はどんな金持ちだったのだろうか?その人はもうこの世にいないだろう。時計はいつしか忘れ去られ、人手を渡り歩き、動かない時計はもはやゴミの扱いだろうが僅かに残る“銀”のプライド。既に輝きを失った真っ黒な時計は骨董屋さんの隅でじっとしていたところを通りすがりの道楽者にみつかる。そして最盛期とはいかないまでも渋い現役に甦る。
出来上がった時計を耳につけると、音がなんだか嬉しそうだ。
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- 2014/06/18(水) 20:14:55|
- 時計
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