精工舎
掛け時計 5
えー、かなり古い精工舎の掛け時計のジャンク品ですが、着々と部品が整備されつつあります。今回は最後、鐘のところです。
こちらがお掃除前の鐘。

歯ブラシにクレンザーをつけてしこしこ洗いましてようやくこんな感じに。

あまり変わりませんかね?
そしてムーブメントはいつの間にかカチカチ動いてゼンマイをほどきはじめています。

猛暑が油を溶かしたか、C-R-C556が効いたのか?稼動位置に来ると鐘突きハンマーをビョンビョンと振ってます。
はい、ここで部品が揃いました、とは申しましても振り子は初めからありませんでしたけど。

組み立てまひょう。

ムーブと鐘をケースに固定しまして。
文字板の組み込みです。
お次は針です。分針が角穴で設計されているから位置を決めやすいですね。鐘突きハンマーが動き出すところを12時位置にセットするのです。

ですが、厚み方向がグラグラのスキスキだったので、ポリの輪っかをはさんで厚みを増しまして、カンヌキで止めました。
おしまいにガラス扉を付けまして

できあがりです。ネジ類は適宜、新しいものに取り替えてあります。
組みあがりました。

いい顔ができましたねぇー。戦前の味です。手書き版下の文字板の数字のぎこちなさがたまりません。ただ今ではパソコンソフトで完璧なまでに書体も配置も制御されるから、上手だけれど、こういう味わいは出無くなりましたね。私はコンピュータが制御した完璧よりも人の手のヘタさの味が好きなのです。そこが温かみなのです。
全体像を拝みましょう。

振り子が無いからカチカチ、カチカチ早送りで動いていて、正時になると“ベェーンベェーン”と怪奇映画のような時報を鳴らします。
どうです?なかなかどうして、家具のような存在感になりました。
いつかどこかで、丁度良い振り子とめぐり会えるその日まで、このまま休んでもらいましょう。
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テーマ:♪♪生活を楽しむ♪♪ - ジャンル:趣味・実用
- 2014/08/25(月) 08:49:15|
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