CITIZEN HILINE 2
さてお預かりのシチズンハイライン1961年型、今回は外装のお掃除とまいりましょう。
ひび割れたプラ風防は、カーブ形状は異なるものの、外径の同じものが在庫にあったので、お取替えということにしまして、それを組み込むベゼルのお掃除を。

まずは風防の受け面、ここが黒ずんでいると時計そのものが暗い感じに映りますので、爪楊枝でシコシコ磨きます。

キュッキュッキュッと回しながら溝の汚れをこそげ落としましたら、いよいよ赤粉で磨きます。

薄い金メッキでしたらここで剥げてしまいますが、さすがの高級時計は14K張りなので、金の輝きがよみがえります。

きれいになりましたね。
針も鹿革で軽く拭いて曇りをとりました。

さあ、組み立てて完成です。

50年の歳月が醸す温もりと、キレの良いシャープなデザインが美しいです。金色ケースなのに厭味なく知性さえ感じます。
サイズも大振りで視認性よろし。

黒のワニ革をつけました、腕時計の高級紳士服の装いです。
本日の控え
CITIZEN HILINE cal.0500 23石 1961年製 でした。
前述の本(トンボ出版 国産腕時計② シチズンデラックス)によりますと当時の販売価格は8,500円とされています。え?安い?いえいえとんでもない、これはサラリーマンの平均月収が2万円程度のころの物語なんです。
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- 2014/10/15(水) 15:10:06|
- 時計
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